おはみくすた!(今回から、挨拶の言葉はこれにさせていただきます!!)
前回に引き続きまして、イラスト解説パート2となります! 今回は私が描いた「キタサンブラック」ちゃんについて解説させて頂きたいと思います!
是非ご覧になってください!!
★「水分補給は大事!!」
私は普段一次創作しか描かず、二次創作を描くことは滅多にないのですが、最近のトレンドの勉強やウマ娘のキタサンブラックちゃんがとても好きなので、去年の6月頃にこのイラストを描きました!
それでは、各工程の説明に移らせていただきます!
★ラフ
大ラフではどのようなポーズにするか、棒人間や簡単な素体をかいて決めていきます。
座るときや地面が見える構図では、真正面や真横ではない限り、簡単にパースを意識して描きますね。
ここはかなり個人差があるのですが、大ラフでは構図と言うよりも、どのようなポーズを描くかを意識して描いています。そのため、切り取る画角などはあまり考慮せず、取り敢えず自分が描きたいポーズや頭に浮かんだものなどを描いていきます。
また、大ラフを描く前に、トレース練習と模写練習、描いた後に塗り練習も行いました。 ウマ娘の公式のイラストを参考にしながら、なるべく公式の絵に寄せることが出来るよう、何度も練習しました。
この大ラフをもとにカラーラフを制作していきます。
ポーズを確定させただけではなく、どのような画角で切り取るのか、また背景はどうするのかなど描いていきます。
ラフはカラーをつけなくてもいい場合もありますが、私がしっかりとした絵を描く場合は、清書中に修正するよりもラフで修正した方が後々手間がかからないので、カラーラフはしっかり作るようにしています。
★線画
続いて、線画で微妙な顔のズレや、顔の修正をしていきます。
ウマ娘の線画を公式の絵と比較しながら描いていたのですが、あまり線に強弱をつけていないことに気づきました。 恐らく、塗りのやり方とCygames特有の加工でウマ娘の雰囲気がでてるのかな、と思いました。
★塗り①
そしてキャラを塗っていきます。
塗りかたは線画以上に公式絵に寄せることが難しいので、じっくり観察して塗っていきます。
今回ウマ娘を描くに当たって、かなり特徴的であったのが
・強めの白いハイライト
・青い反射光や環境光
・強めのグロー効果
・アニメ塗りの影やハイライト
でした。
全体的にこの4点を意識しつつ、目の描き方やキラキラエフェクトなども原作になるべく準拠して描きました!
またウマ娘の塗りは、全体的にグラデーション+アニメ塗り(1影や2影まで)でほとんど済ませているように感じました。
最近twitterなどでイラストを拝見する際に、工程数は少なそうに見えるけれど、とても映えがいいイラストをよく目にします。
そのイラストの多くがこのグラデーション+1影などで済ませていることが多いように感じました。
今回のウマ娘の絵柄寄せと、よく見かけるイラストの特徴から、トレンドとまではいかないかもしれませんが、時間当たりのクオリティではこのやり方がとても良いのではないかなと思いました。
そして背景付きのイラストの場合は、ラフの背景をそのまま置くか、なるべく背景色に近いグレーで置くようにしています。
このようにすることで、キャラと背景の明暗ズレを極力防ぐことが出来ます。
★塗り②
背景はウマ娘の公式資料を参考にして描きました。
背景はキャラと異なり、最低限の線画で描いていきます。その方が線画のあるキャラの方が主張が強くなり、全体としてキャラを見やすくなります。
また、公式資料を見た際、建物の下に向かって赤いスクリーンがかかっていたので、それも反映しました。
★仕上げ
そして青いスクリーンと光の差し込みを加えます。
Cygamesのイラストは青色や柔らかい光の使い方が上手く、そこを意識して加工すればかなり公式イラストに寄せることが出来ます。
最後にキャラの後ろに淡い白縁と、トーンカーブを乗せて完成!
所要時間は
大ラフ(1h) +カラーラフ(8h)+線画(10h)+塗り(16h)=35h です!
以上でイラストの解説は終わりです。
今回のキタサンブラックちゃんを通して、最近のトレンドやCygamesのキャラクターの描き方への理解が少し深まった気がします!
また機会があれば絵柄寄席イラストを描いてみたいなと思います!!
ここまでご覧になってくださってありがとうございました!!